病気の症状を見逃さず、専門医のいる病院を受診し問診・画像検査を受けましょう

神経内科を受診します

アルツハイマー病という病名は一般社会に広く浸透していますが、決して高齢者だけが発症リスクのある病気でありません。40代や50代で発症する早発型(若年性)の患者さんも少なくありません。

認知症の大きな原因となるのはこのアルツハイマー病と、脳卒中後などに後遺症として起きる脳血管性認知症があります。

脳血管障害による認知症は、脳卒中の発作が起こって直ぐに症状が現れ、発作のたびに症状は進行していきます。それに対し、アルツハイマー病は発症時期がハッキリせず、徐々に進行していくのが特徴です。

前者は生活習慣の見直しにより脳卒中の発症を自体をしっかり予防できている限り問題ありませんが、アルツハイマー病は現代医療では完全な原因が解明されるに至っていません。

ただし、規則正しい生活習慣と定期的な検査である程度の予防も可能となっています。なまた、誰にでも現れる初期症状の段階で専門医の受診を受ければ、完治は難しいとしても進行を遅らせたり、食い止めることはできます。

アルツハイマー病は、脳の神経細胞がなんらかの原因で変質して発症します。日常生活の中で物忘れやちょっとした計算ミスをすることは誰にでもありますが、人との約束を度々すっぽかしたり、単純なお金の計算が煩わしくなったり、日を置かずに同じものを何度も買ってしまったりする場合は、アルツハイマー病のサインかもしれません。

同じ物忘れでも、例えば、夜にその日の昼に昼食を食べたことは覚えているけど、何を食べたかを覚えていない場合は、心配ありません。このケースでは一部の記憶が思い出せないだけで、本人も忘れたことを自覚しているからです。危険なのは昼食を食べたこと自体を覚えていないケースです。

このように自覚のない物忘れはアルツハイマー病で一般的な症状で、段々と物忘れのレベルが深刻になっていきます。その他、怒りっぽくなったり、無気力な状態で一日を過ごすことが多くなりますので、正確の変化も重要なサインとなります。

家族がこのようなサインに気付いていも、本人の自覚がない場合には、「あなたアルツハイマー病の可能性があるんじゃないかしら?一度病院で診てもらったら。」とはなかなか伝えられないものです。実際に東京と福祉局がアルツハイマーの患者さんを対象に調査を行ったところ、異変に気付いてから医療機関の受診までに2年以上かかっているケースが6割を超えています。

また勇気を出して受診しても、画像診断も行わず「あなたくらいの年齢の方なら、それくらいの物忘れはありますよ」という医師では意味がありません。大学病院のホームページや病院ランキング本などで、専門医のいる精神科、神経内科、老年科、脳神経外科などを調べるとよいでしょう。医療の専門分化が進んでいる近年、「物忘れ外来」や「認知症外来」などの専門外来を新設する病院も増えているので、これらを受診するのもよいでしょう。

高齢者の増加で脳血管障害の患者も増えていることから、SCU(脳卒中ケアユニット)や脳卒中センターで働く脳神経外科 医師募集を行う医療機関は全国に多くあります。若手医師が外科を敬遠する傾向が続くなか、まだまだ医師不足の状態にあります。

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