脳卒中の後遺症を残さないためには専門医による迅速な治療が求められます

脳の血管が破れて大量に出血する「脳出血」、「クモ膜下出血」、血管が詰まって細胞に必要な酸素や栄養が届かずに壊死してしまい様々な機能障害が出る「脳梗塞」など、脳の血管の病気の総称が「脳卒中」です。

脳の血管が破れてしまう最大の要因は高血圧です。高血圧の状態が続くと動脈硬化が進行し動脈瘤が出来やすくなります。大きくなった動脈瘤はもろいため、それが弾けて大量の出血が起きるのです。

脳出血は脳の内部で枝分かれしている血管が破れ、クモ膜下出血は脳の表面を覆っている軟膜とクモ膜の隙間に出血が広がるという違いがあります。脳梗塞は脳卒中ので発症頻度が最も高くなっており、脳の血管が動脈硬化を起こして詰まる脳血栓と、心臓などでできた血の塊が脳の血管に流れて詰まる脳塞栓の2つがあります。

脳卒中はそのタイプや重症度によって治療法が異なりますが、迅速な治療を行わないと生命を左右したり、後遺症が残るなどの問題がでてきます。軽度の脳出血は画像診断で出血の部位、出欠量などを確認した上で内科的治療が選択されることがありますが、重症の場合は手術で脳内にできた血の塊を除去します。

手術用顕微鏡(マイクロサージャリー)やMRIなどの医療技術の進歩により、従来は治療が困難だった患者の救命も可能になりました。近年は脳ドックなどで行われる画像検査で動脈瘤の存在を確認し、開頭手術を行うことなく治療を行うコイル塞栓術も登場しています。

脳梗塞は発症3時間以内なら脳血栓溶解療法により後遺症が大幅に減らすることができますが、同療法には高度な知識を有した専門医が必要なため実施しているのは一部の大学病院や医療センターなどに限定されています。

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