魚/食習慣に取り入れましょう
 
  脳を守る生活習慣
  食習慣で防ぐ脳の病気ー5つのポイント 
      (監修:自治医科大学大宮医療センター神経内科教授 植木 彰先生)
 
  魚を日々の食生活に取り入れることは“脳を守る”ためにとても重要です。
 
 魚の摂取は、アルツハイマー病を予防します。魚油に含まれている DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのn-3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)が重要なはたらきをもっています。
 日本人のアルツハイマー病の患者さんの食習慣調査が行われ、その結果、アルツハイマー病の患者さんの食習慣の特徴として魚、緑黄色野菜、淡色野菜、キノコ類、海草類が少ないことがわかりました。海外でも同じような研究が数多く行われ、魚を食生活にとりいれる重要性が示されています。
魚の摂取と アルツハイマー病との関連に関する解説
 魚の摂取に関して、ロッテルダムの調査で詳細に研究され報告されています。認知症のない55歳以上の住民5,386人を2.1年間の追跡しましたところ、総脂質と飽和脂肪酸の摂取過剰が血管障害を伴う痴呆の危険因子でしたが、純粋なアルツハイマー病に関しては魚の摂取は防御因子であり、魚を1日3g以下しか摂取しない群に比して18.5g以上摂取した群は有意に危険率が低かった(オッズ比0.3)と報告されています。
 ボルドーやシカゴからも魚を多く摂取すればするほどアルツハイマー病が予防されるという疫学調査が出されています。魚油に含まれるn-3系PUFAは抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓作用、脂質改善作用など広範な作用があると報告されています。
 ボルドーの調査では、68歳以上の認知機能の正常な高齢者1674人のうち1416人を7年間追跡して検討しました。この期間中に170人が認知症になり、そのうち135人はアルツハイマー病と診断されました。その結果、魚を少なくとも1日1回摂取する場合を基準にすると、少なくとも週に1回食べる場合のAD発症の危険率は1.64、2週に1回では2.24、まったく食べない場合は5.29でした。肉を少なくとも1日に1回食べる場合は1.75であったが、肉をまったく食べないと6.23と高くなることより、やはり肉も必要であることを示しています。
 さらにシカゴの調査結果でも同じことが示されました。815人を平均3.9年間追跡し、この間に131人がアルツハイマー病に罹患しましたが、魚を週に1回以上食べる群はそれ以下の群に比してアルツハイマー病発症の危険率は0.4でした。心筋梗塞や脳梗塞の既往によって食事を肉食から魚食に変更した例を除くと、魚の防御効果はさらに明らかになりました。
 一方、n-6系PUFA(飽和脂肪酸)は肉や植物油に多く含まれ、n-3系PUFA由来とn-6系PUFA由来のエイコサノイド(プロスタグランジン、トロンボキサンなど)の生物活性は互いに拮抗関係にあるためn-6系PUFA由来のエイコサノイドが多くなるほど炎症、動脈硬化、血栓形成に傾くためn-6 /n-3比を極端に上昇させないことが必要であると考えています。われわれの調査(日本人対象)では、魚の摂取不足は女性アルツハイマー患者で際立っていました。(記 植木彰)
魚油の役割(解説)
 魚油に含まれるn-3系PUFAは抗炎症作用、抗不整脈作用、抗血小板凝集能亢進作用、抗動脈硬化作用を通じて心血管系に良好に作用する。また、魚と野菜の摂取は血清コレステロールと中性脂肪を下げ、HDLコレステロールを上げます。ADにおも動脈硬化が関与するとの知見が増加してきているが、魚油はこの点でも有利に働くものと考えられます。また、アルツハイマー病には慢性炎症が関係するという仮説があり、予防や治療として非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の投与が試みられています。NSAIDsはアラキドン酸エイコサノイドを産生するシクロオキシゲナーゼ(COX1とCOX2)を阻害しますが、NSAIDsを服用することと魚油を摂取することとは同等の作用を持つと考えられます。さらに最近の知見では、アミロイドβ蛋白を脳から消去し血液へ移行させるアミロイド結合蛋白として注目されている蛋白にトランスサイレチンがありますが、n-3系PUFAを多く含む餌を老齢のラットに与えると、海馬のトランスサイレチンの発現が10倍にも増加することが見いだされました。一方、n-6系PUFAは肉や植物油に多く含まれ、n-3系PUFA由来とn-6系PUFA由来のエイコサノイド(スタラグランジン、トロンボキサチン、トイコトリエン)の生物活性は互いに拮抗関係にあるためn-6系PUFA由来のエイコサノイドが多くなるほど炎症、動脈硬化、血栓形成に傾く。肉は良質な蛋白質源であり、ビタミンB12も豊富な食品である、摂取に際しては極端な偏りは避けバランスを保つこと、つまりn-6/n-3比を極端に上昇させないことが必要です。(記 植木 彰)
旬の魚ー秋 10月
   秋刀魚  ダツ目サンマ科サンマ属  
 

秋刀魚
 サンマは名のとおり、秋を代表する魚の一つです。

 イワシや鮭のように昔から大衆魚として今も安価で手に入ります。9・10月サンマに脂がのっており美味しいといわれ、サンマの脂にはDHAやEPAを多く含むので脂ののったものほど期待ができる食効があります。DHAやEPAには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やし、能の情報伝達に必要な突起の成長を促し、記憶力を高めるといわれます。しかし、DHAやEPAは酸化しやすい脂なのでなるべく新鮮なものを選んで美味しくいただきましょう。

 新鮮なサンマをみわける方法として、腹部が銀白色で身が張っているもの、背の色が鮮やかなもの、眼球の透明さ、えらの鮮やかな赤色に注目して選んでみましょう。

 
   鰹  スズキ目サバ科  
 

 この時期のカツオは戻り鰹といって、春の旬のときより脂がのっています。そのため、成分表にも初鰹と戻り鰹の栄養価が分かれるほど。脂が多くのっているということは、DHAやEPAが豊富です。他にもビタミンB2やナイアシンが豊富です。

 かつおにはわさびではなく、ネギやにんにく、しょうがを乗せて食しますよね。それはかつおが生くさいことから。味や匂いに対して有効であるからなのですが、この組み合わせはそれだけではなく、薬味のビタミンB1の働きをいっそう高めるという効果があるので慢性疲労や足のだるさといった症状の回復に役立ちます。この時期のカツオも是非お試しください。

鰹

 
   鯖  スズキ目サバ科  

 サバは秋サバの名のとおり、秋に脂が乗って美味しくなる魚です。

「サバの生き腐れ」というように酵素活性が強いために自己消化が早く、細菌による腐敗もおきやすいので新鮮なものを選びましょう。サバもまた脂がおいしい魚なので、鮮度が大切です。ポイントは目が澄んでいる、背部が光沢のある、身が固くしっかりしている、えらが赤い等が鮮度が高いものです。中でも「腹に筋金入り」を見かけたら刺身として美味しくいただけます。また、大きいもののほうが脂ののりが良く、味がよい傾向にあります。

 鮮度が落ちてくると酵素によってアミノ酸の一種、ヒスチジンがヒスタミンに変わり、腹痛やじんましんなどのアレルギー症状を引き起こすことがあるので、注意しましょう。
鯖

 
  真夏の魚 いろいろ
 真鶴のさかな                       提供:魚かず商店
   真鯵 ー 鯵の干物  
  真鯵は昔から真鶴の近海でたくさん漁獲量があり干物として広く加工されています。
加工は
はらわたを取り除き塩水で洗い水洗いをした後、内蔵のカスなどが付いていないか確認しながら丁寧に洗う。夏は日差しが強すぎて魚の表面の油が変色してしまうので日陰しをします。
おいしい干物は、形が丸みを帯びている
おなかの部分が
おいしく食べる
鮮度の低下が早いのです。干物の成分で最も早く変質するのが脂分です。冷蔵で3日から4日で味が変わります。皮から焼きますと脂が落ちてしまい燃え出して 黒い干物になってしまいますので必ず身の方から焼いて下さいね。
鯵
 
   金目鯛  
  金目鯛  
   いさき  
  いさき  
   赤いか  
  赤いか  
   夏鯖  
  夏鯖  
   いなだ  
いなだ
   かます  
  金目鯛  
   むつ  
むつ
 
 
 
  お役立ちサイト
   
 
四季の魚 千葉県 (千葉県)
 
旬の魚 (新潟田ノ浦の旅館のサイト)
 
乾燥青海苔 (相馬漁業産直研究会)
 
全国鰹節類青年連絡協議会
 
魚の料理
魚のさばき方(千葉県)
 
おいしい魚の焼き方 (千葉県)